不安①
そのうちのひとつが
年金である。
そもそも年金とは
年金と言われて、ほとんどの方がマイナスイメージを持つのではないだろうか。
かくいう私は
- 老後貰えるらしい。
- 国民の義務である。
- 今の若者は貰えないらしいな?
くらいしか浮かばなかった。
情けないことだ。
ならば年金とはなんぞやと、調べてみることにした。
国民年金とは、日本国内に住む、20歳~60歳のすべての人が加入する、公的年金制度である。
ほお。
もっと分かりやすく言うと、若い時~老後まで様々なメリットがある「国が運営する保険+終身年金」
!!!!!
若い時からメリットがある⁉
それについては全く知らなかった。
軽く天変地異が起こったような気持ちである。
どういうことかは一先ず仕組みを理解してから。
年金のしくみ
20〜60歳までの人が支払い
そこに国庫負担(税金)が組み合わせられて運営されている。
割合として3分の1が国庫負担(税金)である。
そして年金にもいくつかの種類があり
それは支払う人で変わってくるようだ。
3つのタイプがありそれぞれ
- 20〜60歳の自営業者、農林漁業者、学生など。
- 民間会社の会社員や、公務員など。
- 第2号被保険者に扶養されている20〜60歳の配偶者(結婚相手)で、年収130万円未満の人。
となる。
支払う年金の種類については各々調べていただくとして
ここまでが年金のしくみの基礎的な部分であるようだ。
年金を支払うことのメリット
国民年金保険料を払い続けることにより
国民が受けられるメリットは
- 老後基礎年金
- 障害基礎年金
- 遺族基礎年金
の3つである。
老齢基礎年金は、
「25年以上の資格期間を満たしている人が、65歳から受取ることができる年金」
そして、年金の給付は、受取る人が死ぬまで支払われるようになっているらしい。(終身年金)
障害基礎年金は、「年金加入者が、病気やケガで障害が残ったときに受取れる年金」
遺族基礎年金は、国民年金に加入している人が死亡した場合に、その死亡した人によって生計を維持されていた「子供のいる妻」、または、「子供」に支給される年金。
上記のようなメリットを求めてとられた制度が年金制度であり、私はその保険料を支払っていくこととなるのである。
若い人にもメリットがあるという事で驚いていたのは障害基礎年金という部分になるようだ。
障害基礎年金は年金加入者であれば、年齢に関わらず受けとることのできる年金であるため若い人にもメリットがある、ということになるようである。
私はメリットがあるようには思えなかったのだが、それは贅沢であろう。
そのような状況にならないとも限らない。
調べてみて
本当にふんわりとしか調べていないだろうと思うが調べれば調べるだけわからなくなりそうだし、これからの不安が膨らんでいくだけになりそうだったためひとまずここまでとする。
調べてみてやはり思ったのは
身近なものではない
ということだった。
年金にしろ選挙にしろ政治にしろとにもかくにも、私を含める若者と呼ばれる世代に身近ではないのがひしひしと感じられた。
検索して開いた画面に広がる使い古しのような堅苦しいページ。
「難しく言ってもピンとこない方もいると思うので……」
じゃあはじめからピンとくる感じで書かんか。と。そもそも年金とはなんぞやと、調べている人は難しく言われてピンとくるはずはないと、私は思った。
ここから先はものすごく私の主観が入るため聞き苦しいものになるかもしれない。
私は、画面の向こうからこんなこともわからないのかとバカにされているような気がした。製作した人にそんなつもりはなかったと言われても一割くらい思ってたやろ?と言いたいくらいの、隠しきれずにはみ出てしまったそれを、感じた。
もちろん私の勉強不足と言われてしまえばそれまでなんだとは思うのだが、これは学校で教わることではないだろうかとも思った。もちろん、形式的なしくみをノートに書かせるだけのものではなく、二十歳になったらこんな書類が届いてこんな風に手続きをしてこんな風に年金を支払っていきます、という勉強である。
生まれてすぐに、立って歩くことが出来ないように、成人したての私たちは社会人として立つことすら難しい。社会人になったのだからと、容赦なく送り付けられてくる様々な封筒にやるせない気持ちになった。
せめてもう少し、心の準備みたいなものをしておきたかったような気がした。
今となってはもう遅いけれど。